2012年8月26日日曜日

知床半島(北海道)



風光明媚な知床で樺太鱒釣りをすることは、年に1度の楽しみになりました。知床が世界遺産に登録される数年前ことでした。映像の取材が終わり迎えの船がくるまで時間があったので皆からはなれ釣りをすることにしました。近くには誰もいません。カメラを三脚にセットし釣れたらカメラまでもどりスィッチをONにする。こんな段取りです。数分すると運良く樺太鱒の群れが岸に近寄りました。
静かにしていると鱒がライン(釣り糸)を一気に持っていきました。鱒を岸まで波に乗せ引きずりあげました。しばらく魚を撮影してから、海にもどしました。運良くつれました。
東京に帰り数カ月後、知床取材テープの編集者から『撮影した時そばに子供はいましたか?』もちろん子供などいません。海岸線ではカメラから5mも離れると波の音でカメラのマイクでは声をひろうことは不可能です。
魚を撮影している時に子供の声で『それなーに』と誰でもわかるように音声が記録されていました。昔何か事件があったのか調べることにしました。やはり子供の声が録音された場所で昔大変な事件がありました。
嵐で船が難破し船長と、もう一人が岸に泳ぎついたそうです。食べる物がなくなり、船長一人生き延びました。船長は飢えから、先に死んだ人の肉を食べて助かったそうです。この事件を知り知床へ行く時は線香を持参するようになりました。












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